信用取引特集

信用取引の仕組みや機能をわかりやすく簡単に解説します。

株式投資のススメ

話題の信用取引ってなんだ?

「信用取引とはよく耳にするけど、いまいちよくわからない。普通の株式取引と何が違うの?」今回はそんな素朴な疑問に、ネットウィング証券株式会社菊池之孝氏にお答えいただきながら、これから信用取引を始めたいとお考えの方を対象に、信用取引の仕組みや機能を、わかりやすく簡単に解説していただきました。

ネットウィング証券
菊池之孝氏
  • 取締役
    インターネット顧客サービス部長
  • 住所:中央区日本橋茅場町1-2-18
  • TEL:03-3668-3446
  • 営業時間:8:30-17:00

信用取引とはどのようなスタイルの株式投資なのでしょうか?

そもそも“信用取引”とは、一定の資金を担保として証券会社に差し入れておくことにより、その差し入れた一定の資金の許す範囲内で、お金を借りて株を買ったり、株券を借りて売ったりする取引のことです。現物取引(通常の株式取引)は買付ける資金や売り付ける株券がないとできないのに対して、信用取引は一定の担保さえあれば、実際の買付資金や売付株券がなくても取引できるのが現物取引と大きく異なる点です。

信用取引はよくハイリターンと言われますが、それはなぜですか?

先にも述べた通り、信用取引を始めるには、一定の資金を担保として証券会社に差し入れる必要があります。担保については一定の比率や最低金額がそれぞれの証券会社で決められています(この比率を委託保証金率といいます)。弊社(ネットウィング証券)の場合、委託保証金率は30%と決められていますが、この場合、300万円の委託保証金で、1,000万円の株取引ができるということです。つまり、少ない資金でその倍以上の取引が可能であるということ。ハイリターンといわれるのは、この資金効率の高さが理由となっています。もちろん、実際の資金以上の取引が可能となっていますので、ハイリターンであると同時にリスクもあるのが、信用取引の大きな特徴です。

信用取引なら株式相場が下がっても得をする場合があるというのは本当ですか?

皆さんがよくご存知の“株式取引”は、値上がりが予想される株を安く買って、値上がりして買値より高くなったら売るという、“現物取引”のこと。わかりやすい投資方法と言えますが、“買い”からしかマーケットに参加できないため、株が値下がり傾向にある時など、売買のタイミングが難しい局面があるといえます。一方、信用取引は、実際には持っていない株を借りて売り(“カラ売り”)、株価が下がったらその株を買い戻して返すことも可能です。高いものを売って、安くなってから買い戻すことができますので、株価が下落しても利益を出すことが可能なのです。こんな風に現物取引オンリーでは不可能な様々な投資方法を実行できるのが、信用取引の魅力のひとつでもあります。

今、信用取引が個人投資家に人気があるのはどうしてでしょう?

昔から存在していた信用取引ですが、かつては信用取引を開始する際のハードルが高く、多額の資産を預けることが必要ということもあって、一般の人には手の出しにくい取引でした。ところがここ数年のインターネット上での株式取引の発展に伴い、個人の株式取引が活発に行われるようになり、市況の局面にとらわれずに取引が行え、しかも資金効率の高い信用取引に注目が集まるようになりました。特にネット証券では、信用取引を開始する際の敷居が低くなってきており、今では最低30万円の委託保証金から取引可能にしているところも少なくありません。

また、売買にかかる手数料が値下がりしたことも、信用取引が注目されるようになった要因のひとつ。例えば弊社(ネットウィング証券)の場合は、手数料が一律525円(税込)です。

注釈コラム

信用取引は現物取引に比べてリスクも大きく、信用取引独自の用語やルールがあるので、株の知識や経験のないまったくの初心者には不向きといえるかもしれません。実際、取引を開始するにあたって、どの程度、株式の取引経験や知識があるかの審査があります。弊社(ネットウィング証券)の場合はWEB上での審査を導入していますが、多くの場合は電話による面談を今でも実施しています。このことからも、信用取引がワンランク上の投資スタイルに位置づけられていることが分かります。

信用取引のメリット・デメリットを教えていただけますか?

信用取引の良さは、様々な投資スタイルが可能な点と、投資効率の高さです。具体例で説明すると、10,000円の株を1,000株購入する場合、現物取引では現金1,000万円が必要ですが、信用取引なら委託保証金300万円(弊社の場合)で取引が可能です。この株が11,000円に値上がりした場合、取引に必要な資金をベースに考えると現物取引では10%、信用取引なら30%以上の利益率になります。

では、デメリットは何なのでしょう。簡単に言うと、リスクの大きさですね。信用取引は投資効率が高い分、思いがけない損失がでることがあります。ネットで気軽にできるようになったとはいえ、その点は決して忘れてはいけません。自分の思い通りの相場動向となっている時はいいのですが、その逆となって担保が不足すると「追加保証金(“追証”といいます)」が発生しますので注意が必要です。追証が発生した場合、定められた期日までに入金がないと、証券会社により強制的に反対売買されます。ですから、万一に備えて余裕のある投資をすることが何よりも大切なのです。

上手に信用取引をする方法を教えていただけますか?

現物取引は買付代金以上の損失は出ませんが、信用取引の場合は預けた保証金以上の損失が発生する可能性があります。全財産を投資する、あるいは生活費を投資してしまうなど、もってのほか。いざという時のために取引の限度額など自分なりのルールを決めておき、それを守ることが信用取引と上手に付き合うコツです。

また自分の取引がどれだけの最大リスクを持ったものかを理解しておくことも重要です。その上で、現物取引と信用取引を上手く組み合わせた取引をするのが、秘訣ではないでしょうか。株価が下がっても利益を得るチャンスがあるのは、信用取引ならではの面白さ。自由に投資スタイルを選べるので、奥が深いと思いますよ。

各社によって信用取引の取り扱い銘柄や保証金は異なるので、資料などを取り寄せ、自分に合うものをぜひ選んでください。

ミニコラム : 例えばこんな投資スタイル「つなぎ売り」

様々な投資スタイルが可能ということは、リスクヘッジもできるということでもあります。

たとえば、以前より保有していたA銘柄が値上がりし、売却を検討したが、できることならこのA銘柄を手放したくない。でも株である以上はいつかは値下がりするはずです。このような場合、売却しなければ、ただ見ているだけで終わってしましますが、保有しているA銘柄株を委託保証金代わりにして(代用有価証券といいます)、信用取引でA銘柄のカラ売りから入るわけです。予想通り株価が値下がりした時に買い戻せば利益が出ますし、A銘柄の株券も手放さずにすみます。もし、予想に反し、値上がりした場合は、保有しているA銘柄の株式でカラ売り時に借りた株を返す“品渡し”という方法で、決済すればカラ売りした約定代金相当額(売り手数料および諸経費を除いた額)は手に入ります。この方法を「つなぎ売り」といいます。つまりリスクヘッジが最初からできた取引手法です。

つなぎ売りは追証の発生リスクが低くなりますが、配当など株主の権利を確定する時期につなぎ売りを行っていると、現物分では配当の権利を得ることができますが、カラ売り分では配当の権利が差し引かれる(通常、配当落ちの3ヵ月後に支払う)ことになりますので、注意が必要です。

信用取引心得6ヵ条
  • 余裕を持った資金ではじめるべし。
  • 委託保証金のみならず、諸経費もかかると心得よ。
  • 初心者は、「買い」から始めるべし。カラ売りは慣れてからにすべし。
  • 「制度信用」取引をしたら、短期勝負をすべし。期限ぎりぎりまで持っていて儲かるケースは少ないと心得よ。
  • 日経新聞やHPなどで、日々情報をチェックすべし。
  • 行動は素早く、判断は冷静にすべし。
用語解説
カラ売り :
手元に株を所有していなくても、株券を借りて売りから行うこと。諸経費として、貸株料が必要。
制度信用 :
信用取引は、「買い」も「売り」も必ず反対売買をしなければならず、その期限は「制度信用」なら最長6ケ月。
追証 :
委託保証金が各社の定める最低維持率を割り込んだとき、追加しなくてはならない保証金。
委託保証金 :
取引を行うために差し入れる担保。金額は各社によって異なる。
代用有価証 :
委託保証金として、現金の代わりに差し入れる株券や国債など有価証券のこと。
レバレッジ(てこ)効果 :
投資効率を高めること。

2005年時点の特集記事のため、現在の内容と異なる場合があります。最新情報は各証券会社のホームページでご確認ください。

ネット証券会社 人気ランキング TOP 3

  1. ライブスター証券
    安さがその都度うれしい「一律(つどつど)プラン」など手数料は業界最安値水準
    ライブスター証券の公式サイトへ
  2. マネックス証券
    取扱商品が多く、投資の幅が広がります!
    マネックス証券の公式サイトへ
  3. 楽天証券
    手数料さらに値下げ!ポイントバックキャンペーンも実施中!
    楽天証券の公式サイトへ

※ 資料請求数等の指標をもとに、順位を算出しています